Tokyoプレデター blog

関東に住む中の人二人が日々の出来事に関して嘆くブログです。

日本の煙草事情についての感想

昨今、日本ではコロナ禍や煙草の価格高騰を経て「禁煙」というワードをよく耳にする気がする。

 筆者も喫煙者であるが、なぜここまで風当たりが強いのかが理解できない。確かに、喫煙による病気のリスクが高まり更に副流煙による他者への健康のリスクも考えることはできる。しかし、本当に危険な物であれば法で禁止すれば良いのではないだろうか。

 現に大麻や違法薬物などは使用・所持が法で禁止されている。これは使用者が正常な判断ができなくなるからだと私は考えている。だが、飲酒についても同じことが言えないだろうか。適度な量であれば問題はないが一定量を超えると正常な判断ができなくなる。しかし、法律では一定量の飲酒も違法ではない。他者への迷惑を考慮しても騒音や飲酒運転による事故などよくニュースで見かける。更に自身の健康面においても急性アルコール中毒などで死亡してしまうケースもある。これはリスクが高まるという程度の話ではない。現に実際に起きている出来事である。それにもかかわらず、飲酒は世間に嫌われるどころかむしろストレス軽減などの理由で進められている場合もある。

 喫煙と飲酒この2つの背景について少し探ってみることにした。

喫煙は発がん性物質を多く含んでおり、吸った本人は吸っていない人と比較し男性であれば寿命が8年、女性であれば10年と言われている。更にがん全体としてみると2倍近くリスクが上がることが分かっている。受動喫煙の場合がんのリスクは約1.2倍と分かっている。(たばこを吸うと寿命が8〜10年短くなる?,日本医師会)しかし、どの程度本数を習慣的に吸えばどれだけのリスクが向上しするのか、どれだけ受動喫煙の被害を受ければリスクが上昇するのかと明確に記載されている文献はほとんど見当たらなかった。ただ単に本数を増やすとそのリスクも上昇するとの言葉だけで。

 飲酒は日本酒換算で飲酒の量が1日平均1合未満では飲んでいない人とがん発生率は変わらないが2合では1.4倍に3合以上では1.6倍になるというデータがある。(飲酒とがん全体の発生率との関係について,国立開発機関法人 国立がん研究センター)飲酒はどれだけの量を飲むとどの程度のリスクが向上し、どの程度以内であればリスクが向上しないと明確に記されている。

 私は飲酒と喫煙について調べるうち気づいたことがある。飲酒には適切な量、あるコーツ摂取量と発がん性の相関関係がしっかりと記されている。それに対し、喫煙は明確な関係を示さずにただ単にリスクが2倍、危険など煽り文句が多いとの印象を受けた。こうしたネットの記事や世論の積み重ねの結果煙草に対する風当たりが強いのではないだろうか。